先生の話されることは、音楽ばかりではなかった。「食」についても非常に強い関心をもっておられ、玄米菜食を実践しているはなしを聞いたのも印象的である。タンポポが食べられることも初めて知った。玄関やトイレの履き物を履きやすい向きにそろえておくことを求められ、洗面時に水道水を出し放しにしていると怒られた。高度成長期に科学万能のような考えや民主的な教育で育った私達に、突然従来からあった日本の文化を突きつけられたようなものだったが、それについて抵抗感を抱いた人はいなかったように思う。ただし、「男性はみな坊主頭」という先生の理想(?)に従う人は誰もいなかった(笑)。
佐々木先生は、音楽を通して人間として大切なことを沢山教えてくださいました。
レッスンが終わると、ご自分の部屋に私をこっそり呼んでくださり、奥様の作ってくださった食事をご一緒にいただいたことも何度かあります。(光栄なことです)
また、甘いお菓子がとてもお好きで京都のなかなか手に入らないような季節感のあるものを、いつもお持ちしました。
夏の、透明な羊羹のようなお菓子で・・中に涼しそうな金魚が泳いでいるのですが、先生はたいそう気に入ってくださったのを思い出します。
童童さん、コメントありがとうございます。童童さんのおっしゃるとおり、先生は人間性溢れる方で、先生の音楽の魅力は先生の人間性そのものかなとも思っております。食についても確固たるお考えをお持ちでしたね。
またの書き込みをお願いいたします。