一帯が田んぼのなかを探し回っていたのですが、田んぼの水みに来ていたおじさんがいたので尋ねてみました。
「このあたりに気象観測所があると聞いてきたのですが、どこでしょう?」
「知らないな、このあたりにそんなものはねーよ。」
あきらめて中段の田んぼ地からおりてきたところ、また一人農作業をしているおじさんがいたので訊いてみました。でも、
「そんなものはねーな。自治会の役員をやっているけれど、そんなものがあるなんて聞いたこともねぇ。」
その坂道を降りきったところで見廻してみました。すると田んぼに囲まれて老人介護施設があり、その駐車場の端の狭い部分がが何やら金網で囲われています。田んぼの畦を歩いて近づいてみるとありました、ここでした。駐車場に回ってみると、よく見ることができました。地上ほどほどの高さに白いボックスがあり、これが現代の百葉箱なのだろうと見当がつきます。たぶんこの中に温度計が設置されているのでしょう。百葉箱の海面には「アメダス 韮崎」との表示がありました。そして百葉箱から1~2mほど離れて背は低いですが立派な雨量計が、そしてまた少し離れて高い柱の上に風向風速計がありました。観測所ってこういう感じなんですね。
翌日の今日、職場でそのことが話題になりました。
甲府はかなり市の中心街に近い甲府地方気象台の中(庭)が観測点です。このところ話題の甲州市(勝沼)は扇状地の上を走る国道沿いにあり、周囲にブドウ畑は多いでしょうが水は地表からかなり深くを伏流する土地です。それらの観測点と比べるとこの韮崎の地点は水をはった田んぼに囲まれ、稲が水を蒸散させ、わずかながらも温度を低下させる要因があるように思います。
「日本一の気温を記録して有名になるのにはハンディがあるな。」
との結論に達しました。(笑)
(135.0k)
猛暑!甲府盆地(つづき)
コメントをどうぞ