日別アーカイブ: 2016年2月29日

写真展と児童合唱

フクロウ写真展1

齊藤嶽堂写真展
八ヶ岳のフクロウ/神威(カムイ)の在処

と題する写真展に行ってきました。この写真は会場の玄関に貼ってあったポスターですが、この前近くの会場で全日写連韮﨑支部の写真展をのぞいた折りにこのポスターの縮小版のチラシをいただきました。木の洞にうずくまっているフクロウの姿の写真、何ともいい写真でこれを見に行ってみようと思ったのです。

 

フクロウ写真展2

会場は八ヶ岳の西に位置する長野県原村の八ヶ岳美術館(原村歴史民族資料館)、林の中のモコモコとした建物が個性的です。

窓口で入場料を払って入ろうとしたところ、「今日は地元原小学校の音楽コンサートが美術館内で行われるので、正午からの入場は無料です。」とのこと、ラッキーでした。

敷地内の林の中には金属彫刻が点々と配置されています、更に館内にもたくさんの金属彫刻が。武蔵野美術大学をひらいた清水多嘉示氏がこの村の出身で、その作品が多く展示されているのです。また村内に大規模な縄文集落が発掘され、出土したおびただしい土器・石器なども展示されています。縄文期にもこんなに立派で芸術的な土器があったんだと感心させられました。

それから齊藤嶽堂写真展、これは二つのコーナーに分かれ、一つは八ヶ岳山麓でのフクロウの写真集、もう一つは厳寒の北海道での動物写真集でした。齊藤さんはフクロウに魅せられて八ヶ岳山麓でのフクロウ保護活動をされているのだそうです。フクロウは自然のバロメーター、フクロウが生活していると言うことは餌になるネズミやモグラなどの小動物がいると言うこと、その小動物の食料がまた豊富にある豊かな自然であるということなのだそうです。フクロウの保護は自然保護。元来は樹木の洞に巣を作るのだそうですが、適当な木が切り倒されてしまっているため巣箱をもうけて人工的な手助けもしているのだそうです。そうした巣の中の様子、ふ化から成長に至るまでのフクロウの子育て・見守りの様子などがたくさんの写真で見てとれます。
動物写真を撮るための苦労も紹介されていました。寒さに耐え根気強くシャッターチャンスを待ち続けるという動物写真の世界、驚くばかりです。
そしてもうすぐこの齊藤さんのプライベートギャラリー「ふくろうの里」が私たちの近く:山梨県清里にオープンするのだそうです。楽しみ!

 

 フクロウ写真展3

写真展を見ている間にこどもたちの歌声がきこえてきました。13:30からのコンサートのリハーサル、そしてリコーダーの合奏も。リコーダークラブは20人程度、正確には数えてないのですがソプラノ・アルトリコーダーはもちろん、テナー3本(?)、バス2本、コントラバス1本と本格的です。低音も悠々と流れて立派なものでした。合唱の先生の熱心な指導、こどもたちの一生懸命に歌っている姿も印象的でした。
やがてこどもたちの保護者らしき人たちが続々と詰めかけて80席ほどの椅子は満席、立ち見の人も居る中でコンサートが始まりました。私たちは合唱だけ聴いて引き揚げたのですが、朝ドラの主題歌「365日の紙飛行機」や「金比羅船々」等々の曲、いずれも熱演でした。写真の手前に立っている大きな陰は指揮者ではなくて彫刻です。美術館の彫刻に囲まれて行ったコンサートもこどもたちの記憶に残ることでしょう。

なおこの写真展は3月27日まで開催中です、お出かけしてみませんか。

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