月別アーカイブ: 2011年4月

穴山駅の桜

穴山駅2
JR中央線最寄り駅の穴山駅、韮﨑までは電車も多いのだけれどその先の本数はグンと減ってしまいます。韮﨑から小淵沢までの線路は甲府盆地から八ヶ岳の麓を駆け上がる緩い上り坂、かつての列車は力がなかったためか坂道で停車できなかったと聞いたことがあります。そのためでしょうが、韮﨑・穴山・日野春・長坂と各駅みなスイッチバックで駅のホームだけは傾斜をなくしていたようです。そんな駅に入ってくる線路を「突っ込み線」と呼んでいましたね。
この穴山駅もかつての突っ込み線の跡地が残っており、乗降客の少ない無人駅ながら広大な駅前の土地をもっています。今ではそこに大きな変電所があったりミニ公園があったり、そしてどこも同じでしょうが駐車スペースが広くとってあります。

穴山駅1
そんなただっ広い駅の土地ですが、むかしからの桜が古木となって並んでいます。満開のちょっと手前、七分咲きというところですね。

穴山駅3
古木の黒い幹からかわいい枝が花を咲かせていました。風が強くても太い幹にへばりついているような花は揺れずに写真に収まってくれました。花はやっぱりアップで撮りたいですね。
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「ヴィオロン」

結婚30年となりました。そこで記念日のあとの週末、大奮発で一度行ってみたいと思っていたフレンチレストラン「ヴィオロン」に。ここのマスターは知る人ぞ知るとびきりの美声の持ち主で食事の後はマスター自らが歌ってくれるというサービスの店なのです。
古風な内装に加え歌うために高い天井にしたという客室、その隅には大きいグランドピアノが置かれていました。前菜・魚料理とオリジナリティに富んだ料理、ステーキの前に口直しにシャーベットがありましたがこれもオリジナルでしょうか。最後のデザートはボリュームたっぷりのスイーツでした。
ヴィオロン1

食事が終わっていよいよコンサート(?)、そんな時間に駐車場に車がやってきました。「こんなに遅くにお客さん?」とおもっていたところ、この方はピアノ伴奏をつとめる方だったんですね。まずはこのピアノ奏者が紹介され、一曲目はピアノソロでした。ピアノのことがそんなにわかるわけではない私たちですが聴いているピアノと言えば慎純さんとその先生、そんな私たちにとってはちょっと違和感もあったかな。

そしていよいよマスターの歌が始まりました。まあ何と素晴らしい歌声でしょうかね。料理の説明で聴いていた話し声もやわらかな深い声でしたが、歌声となると本当に圧倒されてしまいます。震災の影響で予定していたコンサートがいくつかキャンセルになっているのだそうですが(プロそれともセミプロ?)、そんなコンサートで歌うオペラの曲や美輪明宏の歌う「オイトマケの歌」など、その歌にまつわる話をしながら歌ってくれました。
ヴィオロン2

ここのマスターは私もちょっとだけ唱ったことのある男声合唱団で一緒になったことがあったのですが、ひときわ輝きを放つような声の持ち主でした。ほとんど話したこともないような私ですが、かつての音楽仲間という感じで今回大変親しく接していただきました。お店の終了後も「ゆっくりしていけよ」と、かつての友人の話やこのマスターの歩みなどをうかがい、美味しい料理とともに温かい時間を過ごさせていただきました。