日別アーカイブ: 2008年4月8日

叔父の「愛車との別れ」

 私の母は7人兄弟、男5人女2人です。男兄弟はすでに4人が他界してしまい、今では叔父一人です。この叔父は長年運送会社に勤め、私生活では我が家をはじめ母の兄弟の家族に何かと尽くしてくれました。退職後も足(自家用車)をもたない兄弟たちのために実によく足になってくれたのです。その叔父も寄る年波には勝てず、自動車の運転を断念することになりました。たまたま叔父の家を訪問した私たちは、叔父の「愛車との別れ」の時に遭遇しました。他家に嫁いでいる娘が今までの愛車を引き取っていくのです。
 いよいよという時になって家族に缶ビールを催促し、「長い間世話になった愛車にやる」のだといいます。受け取った缶ビールをタイヤにかけてあげていました。酒好きな叔父の愛車への思いを感じてしまいました。みんなで愛車の前で記念写真をとり、車は去っていきました。そして私たちも間もなく叔父の家を後にしたのですが、そのあとの叔父の心はどんなでしょうか。
 私たちは、長年の叔父の兄弟・親族への愛に感謝です。