私の好きなピアニスト:レオニード・クロイツァーについてブログに書いている方がいる。この方のブログにコメントを書き込んだことから交流が始まった。大変なクラシック・ファンらしいこの方と録音を交換した。私から送ったのは、学生時代の合唱団の録音、あのフォーレの「レクイエム」に取り組んだ年の定期演奏会の録音である。この録音について、次のような感想をいただいた。
フォーレのレクイエムから聴いております。
なによりも驚いたのは響きが非常に美しいことです。
ピアノも正直言って驚きました。
なによりも音楽への愛情がひしひしと伝わってきます。
「荒城の月」や「夕焼けこやけ」のような作品の詩情の豊かさ
といい、佐々木先生という方がどのような方なのか、知りたく
なりました。・・・・
その世界にドップリとつかってしまった私たちにとって、この感想は新鮮な印象です。
すすきさん、お久しぶりです。
あの演奏は正直、驚きました!!
内心では白状すると、日本で合唱というと学校のクラブ活動としてやられている現状があります。
そこでは音楽の内容を掘り下げようとか、
音楽によって何を伝えようとするのかなどといった音楽芸術においてもっとも本質的な問題を全く無視されているように思われます。
ただ機械のような正確さでさえあればいいという安直な演奏ばかりが跋扈している状況があるので、あまり期待はしていなかったんです。
しかし届いたCDを聴いて、こんな音楽的な合唱団が日本にあるということに、大いに驚きました!!
何よりも和声の響きを大事にする音楽教育者がいたということが、とても嬉しかったです!!
西洋音楽をやる上で和声の響きを大事にするという事は自明な事な筈なんですが、案外それが出来ていない演奏は多いです。
ところで随分と遅れてしまい、申し訳ありません。
昨日、メールで約束していたブルガリアの民族女声合唱団のCDを焼いたものを発送させて頂きました。近日中には届くかと思われます。
クラシックなものではなく、ブルガリアの民謡を女声合唱にアレンジしたものです。
通称、ブルガリアン・ヴォイスなどと人口に膾炙されています。
もしお聴きになった事がないのだとしたら、
その音程のあまりのシビアさと、地声を活かした圧倒的な声の威力におそらくは驚かれると思います。
ざらすとろさん
コメントありがとうございました。返信がすっかり遅くなってしまいました。
ブルガリアの民族女声合唱、聴いております。飾りのないむき出しの音楽という感じがしています。知人にアフリカなど世界各地の民族音楽を聴かせて頂いたことがあるのですが、そこで聴いたものと同じような「土の匂い」とでもいうようなものを感じます。
この録音、1955年なのですね。しかし、録音の古さなど決して感じさせない演奏です。佐々木先生がはじめて山形南高OB合唱団の東京公演を行ったのがこの年でした。解説書を読みながら、そんなことにも思いを馳せております。
あのCDは、広く西側にブルガリアン・ヴォイスとして
知られるずっと以前の録音です。
そういう所も少しローカルな印象を強めているのかも知れません。
日本でも挑戦してやっている方もいるようです。
http://vpgurdninf02.web.infoseek.co.jp/brgria/burgariantop.html
土の匂いというご指摘、全く同感です。
響きは丁度、香りに似ている部分がありますね?