タグ別アーカイブ: 分離唱

梨大合唱団CDが完成

「山梨大学合唱団のCDが完成した」、との連絡をいただきました。といっても今の梨大合唱団ではありません。

1973年~84年の12年間、この合唱団は分離唱をもとにした合唱指導で有名な佐々木基之先生の指導を受けました(はじめの3年間、私もこの一団員でした)。この12年間で山梨(甲府)での定期演奏会の他、11回の東京公演、2回の大阪公演、静岡公演・御殿場公演を各一回行っています。この12年間の演奏会録音をもとに5枚のCDにまとめる作業が先生のご家族の手ですすめられ、今回完成したとのお知らせをいただいたのです。

今週末は実物を手にすることができるでしょう、楽しみです。
詳しい内容が分かりましたら、また紹介したいと思います。

「特集 “野の花”のごとく」

以前に私のブログで紹介した音楽誌「合唱界」の記事、

山形南高OB合唱団資料
「特集 “野の花”のごとく」

を固定ページにアップしました。

1961年に行われた山形南高OB合唱団の東京公演を前にした記事です。この合唱団の生い立ち、同じOBである増田順平さんのこと、南高で分離唱の合唱を育てた森山先生のこと、そして佐々木先生のことなど興味深い内容がつづられています。

ご覧ください。

10月の合唱

27日、国分寺の合唱がありました。9月は合唱の日が台風接近の日にあたり一週間延期になりましたが、今回もまた大型の台風27号接近にハラハラさせられ、いったんは不参加を決めました。先月は再接近の翌日は中央線が終日運休・混乱したからです。しかし台風は早めに通過し、幸いにも山梨にはさほどの被害はありませんでした。当日は朝からよく晴れ上がりましたので、改めて参加を決めたのです。

中央線の割引キップである「週末フリーキップ」は金曜まででなければ購入できません。そこで今回はマイカー・高速利用での参加となりました。紅葉の気配が感じられる景色を眺めながらのドライブ、なかなか好かったです。

さて合唱です。今回は、S:2、A:3、T:3、B:1とこじんまりとした編成何とベースパートは私一人でした。いつものように分離唱から始まり、讃美歌を何曲か

しずけきかわの
ガリラヤの湖畔
かいぬしわが主よ
神ともにいまして
ひとたびは死にしみも
こころのおごとに
やさしく友をむかえよ

周りは複数人いるのに自分のパートは一人だけというのあスリルがありますね。でもまあ気持ちよい緊張感ではあります。
讃美歌の後は、

すすき
よしきり
われは幼く

と、ここでスタートから1時間ほどで小休止。
休憩時間はちょっと休んだ後男声合唱を数曲唱うのですが、この日はテナー3人、バス1人。そこでテナーの人に声をかけてみました。

「バリトンうたってみない?」

Hさんがこちらに移ってきてやはりこの日もうたいました。

Adoramus Te
夏の夜の星
今は若き子

いつもとはちょっと勝手がちがう感じはありました。少人数のためか響きが痩せた感じかな。
休憩後は再び混声合唱を、

緑の森よ
雲雀
うぐいす

と、3曲メンデルスゾーンの曲を続けました。「緑の森よ」はいつも歌ってるのですが、「雲雀」・「うぐいす」は私ははじめてです。2曲とも女声のデュエットで始まり四声に広がっていくのがまた新鮮で嬉しい曲でした。その後、

渓川したいて
夏の夕べ

で、この日の練習を終えました。今回の参加者のうちアルト1名ははじめて見えた方でした。ピアノは弾くのだけれども合唱は初めてだそうです。この方が帰りがけに感想を言ってくれました。

「ピュアですね。」

そんな感想にここの合唱ならではの聴き合ったハーモニーの魅力を感じていただけたのかなと、嬉しいことはでした。この方来月も見えるとのこと、どうやら我々の仲間に加わっていただけそうです。

再び、友を偲ぶ

7月に亡くなった友について、親交があった後輩達から一度弔問に行こうという話しが持ち上がり、先日のお彼岸に行って来ました。
故人の学生時代の合唱団同級生5名(うち女性2名)、2学年下2名、5学年下4名、それに私たち夫婦の総勢13名でした。男性は、東京1・神奈川2・静岡2・長野1・岐阜1・三重1・兵庫1と私を除けば全員が県外という多彩な顔ぶれでした。男性は彼を中心とした男声合唱を一緒に唱ったメンバーでもあり、女性2人は彼の指導による女声合唱のメンバーでもあります。

昼食を兼ねて私たちのひいきのお店「珈音」さんを昼前から1時間半ほど予約し(貸し切りにしてくれました)、まずは故人が指導していた合唱練習風景の録音をBGMに再会をよろこび、昼食を食べながら簡単な近況報告。食後はわずか十数分でしたが分離唱、そしてカデンツを丁寧に唱ったあと、用意した楽譜で男声合唱を唱ってみました。曲目は「Adoramus Te」・「夏の夜の星」。かつて一緒にハーモニーを楽しんだ仲間達です、こうして分離唱から順にやっていくとハモるものですね。わずかな時間でしたがうれしいハーモニーの響きでした。
故人宅へ移動すると女性2人も到着していて全員がそろいました。みんなでお焼香をしたあと遺影だけは座敷のテーブルに移動し、そのテーブルを囲んで故人を語り合いました。一人一人が話す思い出がそれぞれに知らない故人の一面であり、佐々木先生の音楽を深く愛していた彼への思いを語り合う好い時間となりました。
そして最後はやっぱり合唱です。先ほど(昼)に唱った男声合唱の「Adoramus Te」・「夏の夜の星」。それから、「女性が3人になったので今度は讃美歌も唱おう。」と「いつくしみ深き」・「みたまなるきよき神」。後輩が故人を真似て指揮を行い、「似てる、似てる。」と。こうしてあっという間に2時間ほどの時間が流れてしまいました。

彼の早世は残念ではありますが、このように彼とともに過ごした人が集い、ともに語りともに唱う時間のもてたことは私たちにとっても大変嬉しいことでした。これからまたこの人のつながりを強めて行きたいものです。

山形紀行2013 その④-山荘、そしてフルセズの仲間達と

山荘
仙台での2日目の出張から山形に戻り、この日は「山荘」に案内していただきました。山形盆地を見下ろすこの山荘は、分離唱の、ハーモニーの合唱のために建てられたようなものだそうです。

夕暮れ時、ここから見下ろす山形盆地・山形市の向こうに蔵王連山が見え、梅雨のこの時期はその山並みを太平洋側から雲が乗り越えてこんなふうに舌を垂らしているようになることが多いのだそうです。
中のホールの壁際にはにはおしゃれな白木製のアップライトピアノが配置されています。日本に何台というような数少ない製品なのだそうです。そしてこの日は一緒にハモろうと、混声の仲間達が集まってくれました。集まったのは私たち夫婦を入れて10人、ほとんどの方は前回(3年前)に訪問したときの顔なじみですが、二人だけ新顔が。若い男女二人は音楽を職業にしている方とか、男性は今讃美歌にはまっているのだそうです。料理屋さんの仕出しのような素晴らしい手料理を頂いたあと合唱が始まったのは8時頃だったでしょうか。
山荘からの眺望

ここには「たのしく唱おう」、「たのしくハモろう」と集まったのですが、2日前のOB合唱団の余韻もあり、

「今日はまずカデンツからやろう」

ということになりました。普段カデンツはあまりやっていないのでしょうか、どうやろうかとワイワイ相談しながらカデンツが始まりました。そして讃美歌の始まりです、この方達は本当に賛美歌が好きです。私たちもかなりの曲数の讃美歌を唱うのですが、ここの方達の口からは次々と私の知らない讃美歌が飛び出します。

「やすかれわが心よ」
「よろこばしき」
「かいぬしわが主よ」
「ナルドのつぼ」
「ひとたびは死にし身も」

知っている曲も知らない曲も、いずれも始めにピアノと一緒に唱ってからアカペラになります。ピアノは先ほどお話しした若い二人が交代で弾いてくれました、初見でも讃美歌なら弾けてしまうんですね。このようにして唱う、これはどうやら山形の方たちのスタイルのようです。

休憩を挟んで、

「まぶねの中に」
「あめつちつくれる」
「わがたまさめて(363番)」
「みたまなるきよきかみ」
「しずけきいのりの」

今度は佐々木先生の合唱曲集が配布されました。その中から、

「夕の鐘」

これを一回唱ったところで、吹き抜けになっているこのホールで

「上で唱って下で聴く、あるいは下で唱って上で聴いたらどうだろう。」

ということになりました。そこでメンバーが5人と4人の二手に分かれて、まず5人組が上に行って唱い、私たちは下で聴いていました。そして今度は交代。同じことを今度は讃美歌「いつくしみふかき」で。天井の高いホールで時にはこんな唱い方も響きが楽しめていいものです。
それからまた全員で

「神ともにいまして」
「よはふけわたりぬ」

で、合唱は終わりとなりました。指導者:ミンタロさんが仕事で見えられなかったのは残念ですが、同じ分離唱の合唱を楽しむ友人達とハモる楽しさをたっぷり味わった夜でした。
山荘で唱う
(137.5k)

山形紀行2013 その②-潜入、南高OB合唱団

南高OB1
夕食のあと、Fさんが山形南高OB合唱団に連れて行ってくれました。Fさんはここの団員、そしてミンタロさんはここの新しい指導者なのです。会場の鈴川公民館は宿から車で5分ほどのところ、ガラス張りで明るく近代的な公共施設の2階でした。玄関をはいったところに今日の予定の掲示板、南高OB合唱団の文字を発見しました。これは証拠写真。練習会場の会議室もきれいで広くオープンな感じの部屋、しかし残念なことにピアノが無く電子ピアノが代わりに用意されていました。練習の度、どなたかがこの楽器を持参してくれるのでしょうね。それともミンタロさん自身が用意しているのでしょうか。

集まったのは私たちを除いて22人。練習が始まるとき、Fさんが私たちを紹介してくれました。この団体の練習には8年前に一度参加したことがあり覚えていてくれた方も、また私のブログを読んでくれているという方もいました。うれしいですね。

南高OB2
そして練習開始、まずは分離唱です。ミンタロさんは広い音域をじっくりと時間をかけて行います。そして皆さん集中してピアノ(電子ピアノ)の音に向き合っていることを感じました。「しっかりと聴く」ことを指導者が要求していることを団員一人一人が感じ取っているということでしょうか。私もここからミンタロさんの指導にひきこまれました。そしてカデンツ、パート交代をし、キーを変えながらここでもしっかり時間をかけての練習です。
曲の練習が始まりました。この日唱った曲は、

「浜千鳥」
「おやすみ」
「美しき眠り」
「砂山」
「夏の夜の星」
「山の乙女」

すべての曲が初めてという訳でもないのでしょうが、ミンタロさんの練習は必ずはじめにはピアノと一緒に唱い、それからアカペラにと練習を進めます。ハーモニーの的確な指摘とその箇所のおさらい、見事です。そして言葉を大切にすること、これもミンタロさんの指導の特徴です。ただ単に言葉だけでの「言葉を大切に」ではなく、指導者自身が唱ってみせてくれての指導、それから無理がないようにキーを下げて全員で旋律を唱わせて言葉を唱う練習、そのあと合唱に戻して自分のパートになっても旋律の場合と同じように言葉を唱うことを実際に唱ってみせてくれたりしながら丁寧に教えてくれます。ミンタロさんの心の中に佐々木先生の「お話しだよ」と言葉を大切に唱う合唱が脈々と流れているのを感じ、充実の2時間はあっという間でした。
素晴らしい指導者を得て週一回の充実した練習を重ねていくこの合唱団、これからどんな変貌を遂げていくのでしょうか。期待に胸ふくらむと同時に、「私たちもいい合唱がしたいな」という強い思いがわいてくる嬉しい時間でした。

6月の合唱(その2)

昼食時間もそこそこに、今度は男声合唱を歌い始めました。

「Adoramus Te」
「今は若き子」
「夏の夜の星」
「明日まで」
「野ばら」

と歌ったところでメンバーも勢揃い。この日の集まりは前回同様にS:4・A:6・T:4・B:6。いよいよ本番で混声合唱の練習が始まりました。
分離唱・カデンツのあと、

「しずけきいのりの」
「かいぬしわが主よ」
「やさしくともをむかえよ」
「むくいをのぞまで」
「ひとたびは死にしみも」
「渓川したいて」

各パートのバランスもよく、これだけの人数で唱うとまたいいですね。讃美歌のハーモニーを楽しんだあとはパレストリーナの「渓川したいて」。前回から原語で歌うようになりましたが、その方が歌詞に無理がない感じがします。縦にそろった流れとは違う曲に難しさも感じますが、でも大分曲になってきました。この曲をくり返し唱ったところで休憩。

練習再開のあとはもう一度分離唱をしたのち、

「すすき」
「背くらべ」
「赤い靴」
「よしきり」
「光のお宮」
「われは幼く」
「空しく老いぬ」
「美しき」
「サンタルチア」
「緑の森よ」
「オールド・ブラック・ジョー」
「ラシーヌ讃歌」

で、今回の練習を終えました。「すすき」・・・・今回は一段と味わい深かったな。「空しく老いぬ」「美しき」「サンタルチア」、この3曲は私にはあまり馴染みがないのですが、そういう曲を聴いて唱っていくちょっとした緊張とスリルそれから新鮮味、こういった感覚がうれしいです。

最後は「ラシーヌ讃歌」、深い響きのピアノ伴奏で唱うこの曲、いいですよ。

(134.0k)

6月の合唱

23日、国分寺の合唱がありました。先月に引き続き、Hさんと一緒に唱おうと、今月も有志が早く集まって唱いました。私たちが到着したのは予定時刻からちょっと遅れて、ですから玄関の扉を開けると讃美歌「みたまなるきよきかみ」のよい響きが聞こえてきました。唱っていたのは5人、早速私たちもその中にはいってS1,A2,T2,B2で歌い始めました。
はじめは讃美歌、

「こころのおごとに」
「ひとたびは死にしみも」
「やさしく友をむかえよ」
「ナルドの壺」

と唱って、ここで分離唱。多人数の分離唱ですが声が一つになって、「おお、すごい」と先週同様に嬉しい驚きでした。それから、

「ゆけどもゆけども」

ここからはHさんやクリスチャンのHさんなどの選曲でほとんどの人が唱ったことのない讃美歌に挑戦。

「ああ主のひとみ」
「いのちのきみにます主よ」
「わが主イエスよ」
「またきあいたもう神よ」
「いもせをちぎる」
「わがたましいを」

一人二人は聞き覚えがあっても他の人は全くの初見の曲をいきなり歌詞で唱い出します。でもそこは讃美歌のこと、聴いて唱っていると自分の出すべき音も定まって新鮮な響き・新鮮な感覚を抱くことが出来、これも嬉しい時間でした。

続いては増田順平編曲集「からたちの花」の楽譜を引っ張り出して(我が家も古い楽譜を持参しました)、

「烏の番雀の番」
「あわて床屋」
「ペチカ」
「かやの木山」
「夕焼雲」
「かえろかえろと」
「青蛙」
「燕」
「まちぼうけ」

増田さんの洒落た編曲はちょっとハードルが高いのですが、学生時代に唱った懐かしい曲の数々。上手とは言えずともたっぷりと楽しんで有志の時間を終えました。

5月の合唱

5月26日、国分寺の合唱がありました。名古屋のHさんが参加できるのもあとわずか、そこで今回は有志が弁当持参で早めに集まって唱おうと言うことになりました。練習ではなくてもやっぱり分離唱から、そして讃美歌など昼過ぎまでにこんな曲目を次々と唱いました。

かいぬしわが主よ
やさしくともをむかえよ
ナルドの壺
心のおごとに
ひとたびは死にしみも
むくいをのぞまで
しずけきかわの
われにこよと主はいま
神ともにいまして
ゆうひはかくれて
いつくしみ深き
しずけきのりの
みどりも深き
川岸のベンチ
夕焼雲
からたちの花
ともに手をとり

讃美歌・・・・よくハモりましたよ。
「川岸のベンチ」はHさんが学生時代にソロをした曲、そして「夕焼雲」もあわせてソロを唱ってもらおうと楽譜が用意されていました。このあたりの曲は唱ったことのある人はわずか、ほとんどの人にとっては初めての曲ですからピアノで音取りをしての合唱。でも懐かしい曲でした。
昼食の時間もそこそこに、今度は男声合唱。

Adoramus Te
いざ起て戦人よ
今は若き子
進め我が同胞よ
夏の夜の星
明日まで
山の乙女
野ばら
Zum Sanctus
聖なる心にのみ

ここで本来のメンバーが集まり、練習が始まりました。この日の練習はS:6、A:5、T:4、B5の充実した構成。改めて分離唱からカデンツと練習が始まりました。

かいぬしわが主よ
やさしく友をむかえよ
むくいをのぞまで
心のおごとに
ひとたびは死にしみも
みたまなるきよきかみ
すすき
背くらべ
赤い靴
よしきり

休憩を挟んで

渓川したいて
緑の森よ
アヴェ・ヴェルム・コルプス
ラシーヌ讃歌

少人数で唱うのもいいけれど、こうして充実した人数で唱うのってまたいいですね。この日は今までになく厚みのあるハーモニーで学生時代を思い起こさせるものでした。

(132.0k)

合唱団OB・OG会 2013

梨大合唱団OB・OG会に18・19日と1泊で参加してきました。昨年まで2年間使っていた学生時代の合宿会場隣の民宿が使えなくなり、今年は 山梨県:石和の温泉民宿に会場をうつしての会でした。ピアノも広い部屋もなく、唱う時間も21:30までと、唱って楽しむ同窓会には制約が大きくなって しまいました。
集まったのは、S:4、A:5、T:4、B:7の20名でした。

今回楽譜は愛唱歌から、

「元気に笑え」
「よろこびの歌」
「草原の別れ」
「ともに手をとり」

の4曲を追加。大分人が集まった4:30頃から新しい楽譜をポケット式ファイルの歌集に差し込む作業。そして歌い出しました、まずは讃美歌から。宿泊室での合唱は部屋が小さく、ガンガンと大変な(笑)響きとなってしまいました。しばらく唱ったあとで、

「まだ明るいから、夕飯まで外で唱おう」

ということになり、宿の前のしゃれた水路にかかる木製の橋の上で1時間近く合唱をしてきました。こうして外で唱うと、学生時代を思い出します。外で唱う と余計な(ハモらない)音は散ってしまってあまりハーモニーの妨げにならず、私はいいと思うのですがどうでしょうか。この水路を挟んで一方通行の 道路があり、その道路に沿って温泉街が並んでいるのですが、たまに通りかかる道行く人も、

「お、唱ってるな」

といいう雰囲気で私たちに視線を投げながら通り過ぎていきます。学生の頃は「若者が・・・・」と思ってくれたのでしょうが、還暦前後の集団が合唱しているのを今はどんな風に思うのでしょうね。でも私たちにとっては楽しい時間でした。

夕食・近況報告後も宿泊室に戻りしばらく唱いましたが、はじめに部屋の中で唱ったときよりも唱いやすくなったように感じました。21:30を過 ぎ、合唱が終わったところで日帰りの方達は引き上げて、あとは宿泊の方達で歓談。

 

翌朝は食事のあとチェックアウトの10:30まで男声合唱を楽しみました。これがなかなか好かったです。前日の混声以上のハーモニーで、よかったな。

今年は初めての参加の方が2名おりました。その一方(ひとかた)は当時私が親しくしていただいた先輩です。佐々木先生が見えたとき4年生で、分離唱の合唱はわずか1年で卒業されてしまったのですが、

「卒業後に合宿に来た折、合唱の前方に立たされて梨大の合唱を
聴いたこと、この時の合唱が忘れ られない。社会人となって緊張
の連続で疲れた心を包み込んでくれるようにハーモニーの響きに
いやされ励まされた大切な思い出だ」

といった趣旨の話をされまし た。そのとき私は唱っていたのでしょうね、きっと。同じ合唱に対して初めて聞く長年の想い、唱っていた側にとってもうれしい話を聞かせていただきました。