「車夫」

車夫車夫
いとうみく
小峰書店

陸上、走ることに長のある高校生の吉瀬走は父が事業に失敗して失踪、やがて母も家出してしまい一人残される。高校も経済的に行き詰まって自主退学。そんな走が陸上部の先輩から人力車夫の仕事に誘われてその世界へ。客・先輩・顧問の先生・親方の奥さんと様々の人の目で主人公:走を描いてゆく。多くの人が不遇の主人公を思いやり、走が車夫として成長していく温かい小説です。

浅草に行くと人力車が走っているのを私も目にしていましたが、この本を読んでいると「乗ってみたいな」という気持ちも湧いてきます。

(13.8k)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>