集落支援員制度

 NHKクローズアップ現代「故郷(ふるさと)はよみがえるか~検証・過疎対策の大転換~」の放送がありました。過疎の進んだ限界集落、こういった集落に集落支援員という名前の若者が移り住み、年寄りと交流しながらそのニーズを吸い上げ対策を生み出し実施していくというような内容でした。道路を造ったり施設を作ったり、いわゆる箱物行政で過疎を防ごうとしてきたがいっこうに止まらぬ過疎化、最後の切り札としての人的支援だそうです。実際に若者が田舎に移り住んで地域の人たちの交流を深める中で、老人たちが持っている知識を与えることなどにより随分と生き生きとしている様子が映し出され、番組を見ていてなるほどと納得の内容でした。
 私の実家の部落も過疎化の一途をたどる集落、そんな集落に一昨年子供2人を伴った若い夫婦が引っ越してきました。空き家になってしまった家を買い取って移り住んできたのです。そのヤングパワーかチャイルドパワーか、周囲の人たちはこの家族に親切にしながらそのパワーをいただいているように思います。年寄りばかりが多くなってしまっている集落、その中に若い人が必要なんだということを私たちも感じています。
 今年この集落にもう一組の若者が移り住んできます。自然農を暮らしの糧にする人だそうです。田舎というのは農業生産をしてこその社会であると思います。農に希望を持った人が移り住んでくる、これこそ過疎地の最高の活性化であるように思います。獣害の多い私たちの部落です、障害も多いのでしょうがこの若者たちの農業生活もうまくいってほしいものだと思います。
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集落支援員制度」への1件のフィードバック

  1. カイザー

    はじめまして、カイザーと申します。
    過疎の問題は、里山や山林の荒廃含め、心配になります。ちょっと思いつきですが・・・
    第1段階はこうした「支援員」による地域ニーズの吸い上げとその対策でしょうが、もう少し落ち着いた、第2・第3段階として、財政問題解決含め、茅葺屋根など日本古来の集落というのも興味をもっている外国人もけっこういます(感覚的ですが)
    海外だとワークキャンプというものがあります。
    一方、海外協力派遣隊等で日本に帰国後、
    なかなか職がないという人もいます。
    うまく、つなげられたら、面白いかもしれませんね♪
    今なら「ブログ」等といった個人の情報発信も進んでいるので、廃墟ブームなどもあるように、世界遺産みたいに「過疎」や「限界集落」等の写真を、「経時的」にブログ等を使ってリレーしていったら、面白いような気がします(できれば、景色や建物だけでなく、
    住民のOKがでれば、おじいやおばあの笑顔も載せたいですね♪)。
    また、悩みや対策についても意見交換もいいかもしれません。
    1人だとどうしても客観性が保てなくなってしまいますし・・・

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