「自然農に生きる人たち」から

 写真集「自然農に生きる人たち」の中に登場する文章を、さらにいくつか紹介します。
    「命の営みにひたすら沿う自然農は、この世界に何ら問題を招かず、
   永続可能な農のあり方なのです。これからは『何かしないといけない』
   という考え方はいりません。余計なことをしないことが大切です。環境
   問題にしても、問題を解決するのではなくて、問題を招かない生き方を
   することです。」
 これは川口先生の写真のあとに続く紹介文の中に登場する先生のことばです。今、地球温暖化が叫ばれ、いよいよ京都議定書で掲げた二酸化炭素削減値を達成すべき年を迎えました。最近話題になるのは「排出権取引」、このほか削減に向けたいくつかの名案(?)があるようです。技術開発で環境問題を解決しようというような考えもよく見受けられますね。しかし、本当に環境のことを考えるなら私たちのあり方そのものを考え直す必要に迫られている、そんなメッセージに感じます。

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