第5回さらりと音楽談義(続き)

この集まりの様子を思い出しながら書いていると、また別のいろいろな思いが湧いてきます。日本のよい音楽がなくなっていくのではないかという事が話題になり、よいものはなくならないのだとの強い言葉もいただきました。

そういえば私たちは佐々木先生の下、実に多くの日本の情緒豊かな曲を唱ってきたのです。当時は井上陽水や小椋桂のアルバムが大ヒットし若者の音楽として大きな存在感だったのですが、そんな中私たちはアカペラ合唱で歌う日本の情景を唱った曲に浸かっていました。山田耕筰をはじめとする日本の作曲家の名曲の数々、民謡の「もつこ」・「南部牛追唄」・「稗搗節」等々、童謡の「どんぐりころころ」・「まりと殿様」・「ずいずいずっころばし」・「通りゃんせ」等々、「汽車ぽっぽ」も童謡になるのかな。そしてこのブログのタイトルである「すすき」も名曲です。

現代の子どもは汽車を見たことがないのだから、「汽車ぽっぽ」も消えてゆくのは仕方がないといった言葉を聞いたことがあり、なるほどなと思ったこともあります。でもやっぱりこんな曲、残ってほしいですね。「すかんぽの咲く頃」の、

土手のすかんぽじゃわさらさ
昼はほたるがねんねする
ぼくら小学尋常科
今朝も通ってまたもどる
・・・・・

なんていうのは私たちの世代から見ても古い情景です。でも、なんともいい光景が心の中に広がります。
「かえろかえろと」の

・・・・・
はたのタマネギ たたきたたき帰る
・・・・・

なんていうのもいいな。挙げるときりがありませんね、これら名曲の数々、残していただかないと!

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