レインボー・コンサート

 今日は、前にもこのブログに登場した高校時代の先生の退職記念コンサートがありました。合唱に、吹奏楽に、オーケストラにと幅広く活動された先生は、慕って集まってくる教え子たちも様々です。今日のためにそれぞれ半年ほど練習を重ねてきての本番だったのです。
 プログラムは、
    第1部 チェロ独奏(先生による)
    第2部 吹奏楽合同演奏
    第3部 オーケストラ演奏
    第4部 合同合唱とオーケストラ演奏
司会者いわく、一つで4回楽しめるお得なコンサートだそうです。合同演奏・合同合唱とは、先生が赴任した各学校のOBが一緒になって演奏するということ。オーケストラについては、山梨では単独で存在する学校がほとんどありません。そこで各校から高校生が集まって高文連(高等学校文化連盟)オーケストラを結成し毎年演奏しているのですが、先生はその草創期から指導されてきたのだそうです。ここでのオケは、このようにしてオーケストラを経験した卒業生による若いオーケストラでした。
 演奏者・運営担当あわせて200人を超える人が集まってのコンサートだったのです。私の同級生は埼玉から駆けつけ、今日は「出演するの?」と問うと「聴くだけ」とのことでした。しかし男声不足から先生の鶴の一声で唱うことになり、第1部で着た先生のスーツ・ワイシャツ・ネクタイを借りての出演となってしまいました。
 私は舞台袖での録音係(要するにボタンを押すだけですが)でした。舞台裏というのは滅多に見られない光景です。開演を前にした緊張の高まりが肌で感じられ、演奏を控えている奏者たちが先生のチェロに耳を澄ませ、演奏が終わると舞台袖からも静かにではありますが一斉に拍手を送るのです。このあたりは多分通常の演奏会とは違う光景なのでしょうね。演奏とともにそんな舞台裏の雰囲気も楽しんだ一日でした。
 そして私のように風邪をひいていない多くのOBは、久しぶりに今も変わらぬ先生の指揮の下に唱い演奏することを楽しんだのです。

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