母のリハビリの先生のおすすめで、750ページ、しかも文字は小さいという大作でした。まずはこの作者の名前の読み方、なかなか覚えられませんでした。「うぶかた とう」、本当にそう読めるの?と、思ってしまいます。
光圀と言えば水戸黄門、お忍びの度の隠居大名というイメージが定着していますが、そういう事実は無いのだとは以前から聞いてきました。そして歴史の中ではたしか「大日本史」を編纂した(させた)ということで載ってきたと思うのですが、私の知識ではこのあたりは記憶に残っているかどうか怪しいほどでした。
この光圀伝によると、光圀という人はこの大日本史編纂という大事業の他に儒教の教えに深く傾倒し、詩の世界をきわめ、教育にも力を注ぐなどなど。そして兄の子に家督を譲るという義の人、歴史上の事実はしりませんがこの小説の中で語られる光圀像はまさに文化人。そういう人間光圀をよくここまで描いたなと感心しました。
この著者の他の作品「天地明察」は暦を作り上げた人物が主人公だとか、そういえばこの光圀伝の中にも暦を作り上げた人物が登場してきました。この人が「天地明察」の主人公か、同じように江戸時代の文化人の人物を描きあげるのかな、と想像してしまいます。ちょっと休んだら、この本にも挑戦してみようかな。
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お久しぶりです。郡上では夏の風物詩の郡上おどり、白鳥おどりが始まって
盆の徹夜踊りに向けて町が活気づいてきています。
『天地明察』本屋大賞になったと思います。著者の冲方丁さんは岐阜県出身です。
面白い内容でした。『光圀伝』は、まだ読んでいません。
桜田門外ノ変 吉村 昭著を今年になって読み、光圀伝にも興味を持っているので、
そのうち読んでみようと思っています。
tokyopさん、コメントありがとうございました。
貴ブログの「天地明察」を読んでいたので関心があったのですが、知人から「光圀伝」を勧められたんでこちらが先になってしまいました。いずれ「天地明察」にも挑戦しようと思っています。
池井戸潤もも岐阜県出身とのこと、岐阜県には現在の売れっ子作家がいるんですね。