友逝く

私は都合が合わず出席できなかったのですが、3月に中学校の同級会がありました。同級生は五十数名、2クラスでした。先日、出席した近所の同級生にあったのでその様子を聞いたところ、

「Sさんがなくなった。」

ということを聞かされました。彼は中学校時代は第一の親友、そしてそのつきあいは高校1年まで続きました。大変な読書家の彼からは多くの刺激をいただき、おかげで私もかなりの読書好きになりました。最近では読書の時間もとれるようになり、この一年で読んだ本は30冊ほど、でも彼は月に50冊も読むという豪傑でした。

 

この不幸の連絡があったので、この友人宅に電話をしてみました。伴侶を失うというのは大きな痛手で、最近になってやっと落ち着いてきたのだそうです。そのためか、いろいろ話してくれました。そしてこの19日、埼玉の友人とともに墓参りに見えるとのことで私もご一緒させていただくことになりました。当日は小雨模様の中、軽井沢・佐久経由で北杜市まで、いい友人をもっていたんだなと感心してしまいました。

 

振り返ってみるとこの友人とはクラスは別になりながらも高1まではよく一緒にいたのですが、その後はさほどではなくなりました。どうやら私が音楽に熱中し始めたあたり、そうやって距離もできていたのですが、この友人の読書日記をみつけてからまたコメントのやりとりが始まりました。私自身も今までより時間がとれるようになり、読書の時間が多くなるにつれてこの友人のことを思い出すことが増えていたのですが。そしてこの一年、ぱったりと読書日記が更新されなくなりました。

「どうしているのかな?」

と思っていたところにこの訃報を聞いたのです。親しかった友人との別れは心に少々空白感が生まれますね。ご冥福を祈ります。

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