分離唱合唱団はじめての定演 その2

 久しぶりにこの録音を聞いた。60分テープ2本のうち、1本目の両面及び2本目のA面がその録音であった。そして、B面には、本番を前にしたステージ上でのカデンツや数曲の合唱が入っていた。こういう意外なソースを発見すると、うれしくなってしまう。カデンツの録音もまたいいものだ(山形の森山先生はカデンツを、「世界で最も小さな名曲」といって指導したそうだ)。たぶん学生指揮者の主導で唱っていたのだろうが、1曲歌い終わると先生が二言三言指示され、そのあとみんなのざわめきとおしゃべりがはいる。一般的にはこんな録音を聞くのは苦痛でしかないのだろうが、その場にいたものにとっては場の雰囲気を丸ごと感じられて楽しいものだ。

分離唱合唱団はじめての定演 その2」への5件のフィードバック

  1. 虚仮

    本番前のテープなんですね。
    自分の声やしゃべり方(指示の仕方など)を客観的に聞けるので練習の録音を聞くのが好きです。

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  2. すすき

     そうです。本番前の緊張や不安と同時に気持ちの高ぶりもあるのか、心がhighになっている様子が感じ取れます。
     
     山形の森山先生は「世界で最も小さな名曲」のカデンツを「これを美しく大事に唱おう。」というような指導をされたと聞いています。この言葉から改めて、「分離唱を信じ、ハーモニーを大事にしていた先生なんだな。」と思います。ついでにもう一つ、普通の合唱を評して「あれは合唱ではない、メロディー並列唱だ」と言ったそうです。ハーモニーを大切にする合唱の世界から普通の合唱をうまく表現した言葉ですよね。

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  3. 童童

    本当に、分離唱の本質をうまく表現された言葉ですね。合唱でもカデンツを美しくハモルのは、難しいです。
    合奏でコラールをうまく聴けたとき、神に近づけたような心地にさえなります。
    分離唱は、どんな人にもハーモニーの素晴らしさを優しく教えてくれます。
    最近、生徒の中学の音楽の試験で、合唱の練習のやり方を箇条書きしなさい・・という問題がでていました。
    パート練習をきっちりする。お互いが、自分の音程をしっかり守る。。。などの答えを要求したものでした。
    あー、これが日本の音楽教育・・先生がいつも嘆かれていましたね。未だに、これですから・・・。いつまで経っても、ハーモニー溢れる合唱は聴くことはできないのでしょうか。

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  4. 虚仮

    「メロディー並列唱」←うまいこと言いますね(笑
    >パート練習をきっちりする
    >お互いが、自分の音程をしっかり守る
    へぇ、そう書かなければいけないんだ。知らなかった。

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  5. すすき

     山形の森山先生には数々の造語があるそうです。私が書いたのはわずかに聞いたもののうろ覚えです。山形の方がこのブログをお読みなら、正確なところを書いてもらえると嬉しいのですが。
     佐々木先生の造語といえば、なんと言っても「音が苦(おんがく)」ではないですかね。現代の音楽教育では決して「音楽」ではなく、「音が苦」となっているのではないかという、痛烈な先生のコメントでした。

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