日別アーカイブ: 2009年10月3日

山形紀行④-潜入、フルセズ・コーラス

ミンタロハットには2階で外から窓越しにグランドピアノが見える部屋があります。客室から廊下を曲がって行くことの出来るこの広い部屋がフルセズ・コーラスの練習会場でした。1階からは客室用とは別の階段があるんですね。ですから、練習参加者は宿泊者に気遣いすることなく練習会場に行くことが出来ます。この日の参加は指導者のみんたろさんを含めて男声4名・女声4名+私たち夫婦の10名でした。メンバーの皆さんとは3年ぶりの再会でしたが、まずは前回同行した息子達のことを聞いていただき、みなさんの心遣いに感謝です。

練習はまず分離唱、みんたろさんはたっぷり時間をかけてこれをていねいにされます。そのあとは讃美歌、
しずけきいのりの
われに来よと主はいま
こころの雄琴に
ひとたびはしにしみも
みたまなる
しずけきかわの
つかれしこころを
ゆうひはかくれて
かいぬしわが主よ
主よみもとに
ナルドのつぼ
みんたろさんは時には「何かリクエストがありますか?」と声をかけてくれます。そこで遠慮なく私は「われに来よと主はいま」「しずけきかわの」、家内は「かいぬしわが主よ」をリクエスト、全く遠慮がありません。
私たちははじめて唱う曲が2曲ありました、「ひとたびはしにしみも」と「つかれしこころを」です。どの曲も一度はみんたろさんがピアノで全パートを弾いてくれます。そうしてすぐにピアノなしで、ムム!讃美歌の歌詞は2番以降はページの下にまとめて載っています。こういう初めての曲は1番がついていくのが精一杯、2番以降はもう歌詞なんて見てられません。歌詞なしでフンフンとハミングのようなそうでないような声で必死についていきました。
遅くなりましたが、この合唱団のハーモニーはきれいです。となりの男声の声もハーモニーの中で自然に唱っている感じで、合唱から遠ざかってしまっている私も安心してハーモニーの中で唱うことが出来ました(自己満足かな?)。皆さんすばらしいハーモニー感です。

休憩時間はたのしい歓談でした。私たちの持っていった山梨で最もポピュラーともいえる桔梗信玄餅を申し訳ないぐらいに喜んでいただきました。
休憩後は佐々木先生の混声合唱曲集の中から、
青い小鳥
今様
われは幼く
学生時代に私たちが唱った「青い小鳥」は増田順平編のもの、佐々木先生編曲のそれは初めてです。先生の編曲の方がシンプルで素朴な味わいかな。
次に「何を唱いましょう?」と聞かれ、私の希望「今様」を唱うことになりました。この曲、フルセズコーラスでは初めての様子でしたが、それではとみんたろさんがピアノで四声を弾いて譜読みです。他の曲と同じように2番まででピアノは終わり、もうア・カペラで唱いましたが、あのユニゾンから和音に広がっていく独特の響きと流れを十分に味わうことが出来ました。そしてフルセズの皆さんもこの曲の独特の響きを気に入ってくれた様子でした。
それからみんたろさんの選曲で「われは幼く」、みんたろさんはこの曲が好きなんだろうなと感じました。
最後に1曲讃美歌を唱いましょうといわれ、私は迷わず「夜はふけわたりぬ」をリクエスト。Fさんの「佐々木先生はいつも最後はこの曲だったんだよね。」を聞きながらみんたろさんのピアノにあわせて、みんたろさんピアノにもこの曲への特別な思いか感じられました。もちろんそのあとはアカペラで・・・・。
練習が終了したのは11時、久しぶりにハーモニーに浸った2時間あまりでした。

終了後も私たちを含めて5人が残り讃美歌を唱いました。曲目は、
まきびと羊を
あらののはてに
これではもうクリスマスだねなんていいながら少人数のハーモニーを楽しみました。こういう小さなハーモニーが私は好きなんですよね。解散は11時半でした。