月別アーカイブ: 2007年5月

南高OBの録音

 山形の知人から、長年南高OBを指導していた方の所蔵カセット録音テープのコピーをいただいた。メディアには次のように記されている。


    1.美しいハーモニー
          森山先生
    2.真剣なレッスン
          佐々木先生


 1.ではまずOBによる(かなり大勢)「聖なる心にのみ」。それから昭和46年(1971年)1月3日の男声カルテット1曲が収められている。後者は森山先生宅に唱い初めに集まったOB5人によるもので、森山先生が嬉しそうに年月日とメンバーを紹介している(私は森山先生の声をはじめて聞きました)。正月に先生の自宅にOBが集まってくる、和やかな雰囲気の中に先生とOBの心のつながりを感じる。もちろん演奏は男声の美しいハーモニーである。
 (その後カルテットの曲を問い合わせたところ、早速調べて頂きました。「主は我が牧者なり」、私たちが赤本と呼んでいた男声合唱曲集「グリークラブ・アルバム」の中に収められている曲だそうです。私は南高OBがこの曲を唱うのをはじめて聴きました。)


 2.は録音の日付は不明であるが、佐々木先生が、分離唱やカデンツからはじまり「Savior I Come to Thee」という一曲を熱く指導し音楽的に高まっていく様が残されている。録音の中で、先生はこの曲をはじめて目にし指導していると語っている。私のわかる範囲の演奏会の記録では、この曲は1972年の第11回南高OB発表会ではじめて登場する。1.のあとに録音されたであろうことと併せて判断すると、佐々木先生が72年の発表会を見据えて何回か山形に足を運んだこの年の練習風景であろうと推測できる。先生の指導の様子が知れる貴重な録音である。

新しい交流

 私の好きなピアニスト:レオニード・クロイツァーについてブログに書いている方がいる。この方のブログにコメントを書き込んだことから交流が始まった。大変なクラシック・ファンらしいこの方と録音を交換した。私から送ったのは、学生時代の合唱団の録音、あのフォーレの「レクイエム」に取り組んだ年の定期演奏会の録音である。この録音について、次のような感想をいただいた。


    フォーレのレクイエムから聴いております。
    なによりも驚いたのは響きが非常に美しいことです。
    ピアノも正直言って驚きました。
    なによりも音楽への愛情がひしひしと伝わってきます。


    「荒城の月」や「夕焼けこやけ」のような作品の詩情の豊かさ
    といい、佐々木先生という方がどのような方なのか、知りたく
    なりました。・・・・


 その世界にドップリとつかってしまった私たちにとって、この感想は新鮮な印象です。