月別アーカイブ: 2007年3月

学びの会その3-ヤーコンの植え付け

 ヤーコンは見るのも聞くのも初めての根菜です。三井さんが箱の中から株を取り出すと、サトイモのように株にいくつもの芋がついているようなものでした。芋はサトイモよりもみずみずしい雰囲気で、丸い大きな芽という感じのものでした。参加者の一人が「おいしくなかった」といったところ、三井さんの「私は好きですけどね」にはじまり、こうすればおいしいと会員の口から次々と料理法が飛び出した。こんなところがこの会の楽しい一面かもしれません。甘酢漬け・グラタンなどの料理法が記憶に残っています。

 植え付けは畑の枯れ草の中をのこぎり鎌で10cmくらいの深さの穴を掘り、この中に芋(芽)を埋めました。土の上には枯れ草をかぶせ、この作業のしまいの場所には枯れ枝で目印を立てていました。50cmくらい間隔をあけるのだそうです。

学びの会その2-畝の修復

 まず見せていただいたのは、少し高すぎる畝を低くする作業だった。自然農の田畑では数メートル幅の畝をつくる。人はもっぱら畝と畝の間の溝を歩く。これは人間が踏み固めて地表の生物の世界を破壊しないためらしい。畝の高さが違うと土の乾燥具合も違ってしまうとのことだった。

 この作業のためには、まず表面の草を含めた極々薄い層をいったん脇に寄せる。その下の土をスコップ等で薄く削り取る。削り取った後、先ほどはがした表面の薄い層をまた削り取った土の上にかぶせてやる。削り取った土は畝の低い部分に入れて平らにするのだが、ここもやはり先に表土をうすく剥ぎ取ってから土を入れ、その上からたたく。また剥ぎ取った表土で覆ってさらにたたいてやる。冬の強い季節風のために表土が失われることを防ぐ意味もあるらしい。また地面に直接日光に当たるのを防ぐことで寒暖の差が大きくなることを防ぐ意味もあるそうだ。

 溝の土を掘って深くする場合もやはり表面をはいでからとり、あとで表面を戻していた。溝の深さは、田んぼの場合粘土層を傷つけない程度、畑の場合は浅くてよいとのことでした。

 表層の生き物の世界を本当に大事にして、そのダメージができるだけ少なくなるような配慮がいたるところであり、そうすることが全く自然なことのように身についている、そんなことに驚かされた。

自然農学びの会~その1

 3月4日、「長坂自然農学びの会」に行ってきました。この会はもう何年も歴史があるらしいのです。私はこの会の存在をインターネットで知りました。先日このブログに紹介した自然農法の実践的な本「いのちの営み 田畑の営み」を購入させて頂いた方はこの会の世話人のような方で、購入の折りに私はこの学びの会についても聞いていました。「どのような参加でもいいんですよ。実際に自分で手を出して体験してもいいし、ただ見ているだけでもいいんですよ。そういう人もたくさんいますよ。」とやさしく言っていただき、思い切って参加したわけです。


 この学びの会は冬の間はお休みで、3月から毎月1回開かれるのだそうです。見聞きした内容を私自身の頭の中にできるだけとどめるためにも、この時の様子を書きたいと思います。カメラは持っていかなかったので、残念ながら写真はありません。


 当日集まったのは3~40人、駐車場所から集団で会場の田畑へ歩いのですが、まずその広さに驚きました。

豆腐づくり(その2)

ふやけて増量した大豆をミキサーにかけます。レシピでは何回かに分け2~3分ミキサーにかけるとあります。
大豆を多く水を少なく入れたところ、なかなか全体が粉砕できません。外して振ってまたスイッチを入れる繰り返しをしましたが、そのうちミキサーが止まってしまいました。水が少ないのかと思い、水を増やして回すと今度はよく粉砕できどろっとした液になりました。2回目からは水を増やして順調にミキサーの作業を進めました。

 できあがった液を「なまご」というそうです。

なまごこれが私がつくったなまごです。

 鍋に水をわかし、沸騰したらなまごを入れて加熱、沸騰したら弱火で7分間煮ます。ふきことれたり焦がさないようにと注意書きがあり気をつけていたのですが、アッという間に沸騰して少し吹きこぼれてしまいました。

豆乳絞り おから

その後、ふきんでこれを絞ります。絞ってできた液が「豆乳」、ふきんに残った絞りかすが「おから」です。

 豆乳を70~75℃に過熱してにがりり液を注ぎ、ざっくり(?)かき回して10分おきます。過熱する過程で豆乳の上に白い膜が浮きます。これが湯葉だそうですが、わずかなのでとるのは止めました。

凝固  水切り

10分たって豆腐がかたまりかけたものをおたまでふきんの上にすくい取り、ふきんで包んで重しをのせしばらく待ちます。

 

その後、流水の中にできあがった豆腐をふきんの中からそっと出し、流水中で30分間さらしてできあがりです。

 

さらし

水道の水を出しながらさらしているところ

 

豆腐完成

完成、いざ胃袋へ。

堅めの豆腐でした。もう少し水切りが少なくてもよかったかな。味は、まさに豆腐、まさに大豆でした。

豆腐づくり

私は豆腐が大好きです。若い頃住んでいたアパートに自転車で回ってくる豆腐屋さんが居ました。ここの豆腐はふんわりと柔らかく、味も美味しいものでした。(今の大量生産の豆腐、大丈夫なんですかね。)もちろんボールに入れて売ってもらいました。「お宅の豆腐は木綿豆腐なんですが、絹ごし豆腐なんですか」と聴くと、「強いて言えば木綿豆腐だね、だけど『ソフト豆腐』というんだよ。」という答えでした。しばらくして、わが家ではこの豆腐屋さんまで歩いて買いに行くようになりました。この豆腐屋さんの油揚げもまた絶品、カラッと揚がっていて、買ったものをすぐに醤油をかけて食べるのも美味しかったですね。娘さんが言うのに「うちの油揚げはおかあさんが一枚一枚手で揚げるんですよ」とのことでした。

 インターネットで検索すると「家庭での豆腐の作り方」のレシピもたくさん見つかります。その作り方に従って私も挑戦することにしました。

大豆

使った大豆はこれ。一応、「北海道産・遺伝子組み換えでない」と表示されています。250g入り2袋を使いました。

大豆2 大豆3

まず、大豆を洗って3倍以上の水に浸します。昨夜洗って浸しておいたところ、今日はふやけてこんなに増量しました。