この本を図書館で見つけたので、借りてきて読み始めた。まだわずかしか読んでないのだが、畑の中に多様な生物がいることの必要性が実に明快に書かれている。
せっかく苦労して育てた作物の葉を食い荒らしてしまう害虫の憎たらしいこと。しかし、そもそも虫という虫を駆逐してしまうように散布される農薬により不自然に単一作物だけが生育している、それが畑の姿だそうです。この畑に害虫が発生すると天敵がいないので、大発生する。そして害虫による食害がはじまる。自然農法の畑では、多様な生物が生息しているので害虫の天敵ももちろんいる。だから作物を食べる害虫は、いないわけではないけれど大発生して作物が害虫にやられてしまうこともない。おおよそこんな内容だった。そして、
このように考えると、「害虫」とはこの天敵がいなくなってその増殖に
歯止めがかからなくなった虫たちであるともいえると思います。
と書かれている。地球上の自然を食いつぶして繁栄している私たち、私たち人類にどうやら天敵はいない。地球という大きな視点で見れば、「天敵がいなくなってその増殖に歯止めがかからなくなった虫たち」ですね。
人類こそこの害虫の最たるものだなー!