日別アーカイブ: 2006年3月15日

下水道がやってくる

 現在の場所に引っ越して4年になる。分譲地を購入してやっとできたマイホームである。このときの条件、「近い(数年)うちに下水道のサービスが始まる。そうなったら必ず下水道に接続してもらう。」とのことだった。わずか数年で不要になる高い合併浄化槽を設置しなければならなかった訳である。
 そして1年後(2003年)、地域の公民館で説明会があり「来年5月より下水道の供用開始」を告げられた。
下水道・・・・このおかげで私たちは汚いものから開放され、快適な生活が約束される。ただし、金さえ払えばという条件付きだ。
   森住明弘著「汚れとつき合う 地球にやさしい生活とは」
という本がある。私の好きな本だ。表題からも分かると思うが、この中では過度な清潔好きは返って環境に負荷を与える生活であり、私たちが生活していくのに「汚れとつき合う」気持ちが必要であることがわかりやすく説かれている。そして下水道のことにも触れている。
 合併浄化槽は水の浄化性能を下水道と同等に持っているという。そうなると私たちのように最近設置したばかりの合併浄化槽を殺してしまって下水道に接続することを強要されるのは納得がいかなくなってしまう。説明会に来た役所の人もまた下水道化を決定した人ではない、立場上説明の場に立たされているだけである。不合理さを追求したところで担当の人を困らせるだけである。不合理さを感じながらも、下水道につながなければならない。そのための出費にも納得しないわけにはいかなかった。

よしきり

先生が私たちの合唱団にみえて、最初に持ってきた曲が「よしきり」と「光のお宮」だった。どちらも三木露風作詞、山田耕筰作曲、佐々木先生編曲のものである。佐々木先生の手にかかると、このようなシンプルな曲が絶品となる。

よしきり

あおい芦原 よしきりが鳴く
きりりきりり よしきりが鳴く
夏の暑さに そよ風吹いて
岸の浜荻 よしきりが鳴く

私はこの曲が好きだ。暑い夏の水辺の涼やかさを感じてしまう。暑さの中を突き抜けるような空の青さ、突き抜けるような涼やかさを感じる。そしてこの曲を感じるためには、澄んだハーモニーが必要だ。