タグ別アーカイブ: 分離唱

「音楽教育に光!」

月刊誌「世論時報」、1979(昭和54)年12月号・1980(昭和55)年と2回にわたって連載された

「音楽教育に光!」
http://susuki.chips.jp/?page_id=5387

を載せました。佐々木先生の著書「耳をひらく」との出会い、入門・レッスン、梨大合唱のこと、分離唱による音楽教育の実践がつづられています。

是非、お読みください。

「今月の一曲」をお聞き下さい

一曲だけですが分離唱の合唱を聴いていただけるようにしました。

今月の一曲
http://susuki.chips.jp/?page_id=5915

をクリックするか、ページ上部のメニューから「今月の一曲」を選択し、プレイ・ボタンを押して下さい。

音楽ファイルの大きさに制限がありますので、短い曲に限られてしまいますが、これから毎月一曲を選んで聴いていただこうと思っています。どうぞお聴き下さい。

分離唱の合唱in国分寺(1月)

国分寺の合唱がありました。今回の参加者は、S:4,A:3,T:4,B:3と少人数ながらなかなかよいバランスでした。

いつものように分離唱から、そのあとは例によって讃美歌です。

しずけきいのりの
主よこころみ
ガリラヤの湖畔
神ともにいまして
かいぬしわが主よ
やさしくともをむかえよ
こころのおごとに
ひとたびは死にしみも
むくいののぞまで
しずけきかわの

からたちの花

「主よこころみ」は四声のピアノに合わせて音を確認、さらに「やさしくともをむかえよ」は冒頭数小節の和音を一つづつ追って合わせました。こういった練習をすると唱いながら音が下がりがちだった傾向がかなり改善されるようです。さらに、同じ和音が今まで感じていたものと違う感じにきこえてきます。いつもよりちょっと厳しくかつ濃い練習だったかな。

休憩時間に男声合唱3曲

Adoramus te
今は若き子
夏の夜の星

男声合唱、拍手はまばらでしたね。(笑)

練習後半は

渓川したいて
はるかに
雲雀
うぐいす
緑の森よ
すすき
よしきり
光のお宮
われは幼く

難曲の「渓川したいて」も指導者:Mさんによるとだんだん様になってきているとのことです。その後は外国曲を、あとから「すすき」など日本の曲をと、いつもとは逆の流れでした。こうして外国曲の後に日本の曲を唱うことで、日本の曲のよさが再認識できたように思います。

今回は少なめの人数でしたが、充実した練習でした。

山形南高OB合唱団2015演奏会

標記演奏会のCDをいただきました。

南港OB2015演奏会山形南高OB合唱団
2015 演奏会
アカペラコーラスの楽しみ

指揮 佐藤英夫
2015年11月14日(土)
山形中央公民館ホール

以下、プログラムです。

オープニング

埴生の宿

1ステージ

ふじの山
汽車ぽっぽ
カチューシャ
追憶
冬の夜
かあさんの歌

2ステージ

Ave Maria
うるわし五月に
帰ろ帰ろ
Lord, I Want To Be A Christian
親方と弟子
すすき

3ステージ(楽しいダブルカルテット)

パフ
スカボロ・フェア
ザ・ライオン・スリープス・ツナイツ
時代

4ステージ

The Song of the Soldier
The Battle of Jericho
The Twelve Robbers
知床旅情
ヘッドライト・テールライト

アンコール

Standchen
ふるさと
遙かな友に

 

副題にあるとおり、全てア・カペラ曲で構成されています。年齢を重ねた人にも馴染みの曲が数多く唱われていますが、一方で近年売れた曲もア・カペラ用に編曲して何曲か。指導者の方は中島みゆきファン?(笑)

最後のアナウンスによると、来年は65周年を迎えるのだそうです。もう日程も会場も決まっているとか、なんと活動的なのでしょう。近ければ聴きに行くんですけどね。

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分離唱の合唱in国分寺(12月)

今年最後の国分寺の合唱がありました。今回はちょっと少人数で、S:5,A:6,T:4,B:2、合計17名でした。今回は山形から女性が3名、私は以前に一度お目にかかったことがある方々です。それから山梨から梨大OGのTさんが初参加でした。

いつものようにまずは分離唱、それから讃美歌をいつも以上にたくさん唱いました。

しずけきいのりの
主よこころみ
ガリラヤの湖畔
かいぬしわが主よ
ゆうひはかくれて
やさしくともをむかえよ
神ともにいまして
こころのおごとに
ひとたびはしにしみも
むくいをのぞまで
きよしこの夜
もろびとこぞりて
かみのみこはこよいしも

最後はクリスマスの(降誕の)讃美歌も3曲、指導のMさんのはからいでしょうね。休憩の後は男声2曲、

Adoramus te
今は若き子

男性が少なかったのですぐやめました。(笑)

後半は佐々木先生の合唱曲集から、

すすき
よしきり
光のお宮
われは幼く
はるかに
雲雀

緑の森よ
Gloria
アヴェ・ヴェルム・コルプス
森の教会堂

いつも唱う「渓川したいて」はなし、バスがかわいそうだと配慮していただいたのかもしれません。「アヴェ・ヴェルム・コルプス」は久しぶりでした。
全体人数が少なく、しかもパートの人数バランスも悪い中でしたが、でもハーモニーの響きが楽しめて今年最後の合唱がよい感じて締めくくることが出来ました。それから初参加の梨大OG:Tさんも続けて来てくれそうな感触です。

終了後はティータイムの後、少人数でしたが時計をにらみながら限られた時間を次々とクリスマスの讃美歌を楽しみました。うれしい一日でした。

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梨大合唱団夏合宿の感想2

夏合宿の感想を以前アップしましたが、団内誌に一緒に掲載された別の方の感想を追加しました。「Y.K.さんからの手紙」です。一緒に見えたお弟子さん方とのつながりの様子などもうかがえます。そしてなによりこの方の情熱、すごいです。

 

投稿・寄稿
http://susuki.chips.jp/?page_id=1470

からこのページの末尾、「Y.K. さん からの手紙」をクリックするか、または直接

二年目の夏合宿
http://susuki.chips.jp/?page_id=5228

をクリックしていただき、ご覧ください。

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分離唱の合唱in国分寺(11月)

さて、朝少し唱った後ホテルを起ちました。この日はあいにくの雨、そこで考えていた昭和記念公園の散策はあきらめて、まずはコンビニで雨傘の調達。そして買い物もしながら佐々木先生宅へは11時に到着。
佐々木先生から頂いたはがきなど持参したSさんから、私たちの知らなかった先生の一面に一同びっくり。しばらくの歓談の後、

「唱いますか。」

と。久しぶりの合唱ということでやっぱり分離唱から。そして讃美歌を唱い始めました。

ささやかなる
しずけきいのりの
むくいをのぞまで
ナルドのつぼ
かみのみこは
ゆけどもゆけども
あめなる神には
かいぬしわが主よ
みたまなるきよき神
まぶねのなかに
われにこよと主はいま
こころのごごとに
ゆうひはかくれて
ひとたびは死にしみも
主よみもとに
ガリラヤの湖畔
主よこころみ
やすかれわがこころよ
しずけきかわの
みどりもふかき
いつくしみふかき
まきびとひつじを

知っている曲は全部、ということでしょうか。中には唱えるのかあやしい曲まででてきてしまいます。

昼食をすませるといつものメンバーがそろいはじめて、やがて本来の練習が始まりました。今回はS:3、A:4、T:5、B:4。なんと男声の方が多い編成となりました。いつものように分離唱の後、まずは讃美歌。

しずけきいのりの
ガリラヤの湖畔
主よこころみ
神ともにいまして
かいぬしわが主よ
やさしくともをむかえよ
こころのおごとに
ひとたびは死にしみも
むくいをのぞまで
しずけきかわの
みたまなるきよき神
先生の合唱曲集の中から、
すすき
よしきり
光のお宮
われは幼く
空しく老いぬ
美しき

休憩時間にはかつて唱ったメンバーですから、やっぱり男声合唱。

Adoramus te
夏の夜の星
今は若き子
美わし五月
明日まで
山の乙女

練習後半は、

渓川したいて
はるかに
ひばり
うぐいす
緑の森よ
Lo a Voice
ラシーヌ讃歌
夏の夕べ

そして練習終了後も人数は減ってしまいましたが、少し男声合唱を唱わせていただきました。

聖なる心にのみ
Standchen
オーラ・リー
菩提樹
進め我が同胞よ

 

久しぶりで分離唱の合唱を唱ったメンバー、やっぱりちょっとハーモニーから遠ざかったかもしれません。こうしてここの合唱団のメンバーがそろって一緒に唱うと午前中の少人数よりもグンとよくなります。「積み重ねている人たちの中に加わるってありがたいな。」と感じました。よく唱いました、そしてまた久々に唱ったメンバーも分離唱の合唱を楽しめたんだろうと思っています。
次回はいよいよクリスマス月。これまた楽しみです。

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絵本の町:剣淵

18日朝、NHKテレビ「小さな旅」を見ました。今回は、

ようこそ 絵本の町へ
~北海道 剣淵町~

というタイトル。以前に映画「じんじん」を見ましたが、この映画の中に登場する町です。

絵本で町おこしをした町。子ども達が木の下に座って絵本を広げています。一人で読んでいる子、グループで一つの本を囲んでいる子、そんな光景が自然にあるようです。町立図書館:「絵本の館」は全国でも有数の絵本専門の図書館。館内では声を出して読んでいいということで、子ども同士て輪になって読み聞かせをしていました。木製の壁で小さく仕切られたコーナーには絵本を持ち込んで楽しんでいる親子がいました。

なんと言っても魅力的だったところ。農家のおじさん達が居酒屋のテーブルを囲んで和やかに飲みながら食べながら語らいながら脇のバックを開く。と、何冊かの絵本がはいっていて、その中の一冊をとりだして語り出します、「はなさきやま」。するとまた別のおじさんがちがう絵本を、なかには手ぬぐいで鉢巻きをしたジャガイモ農家のおじさんがジャガイモを題材にした絵本をやっぱり読み聞かせ。こうしておじさん達が長年にわたって互いに語り互いに聴き合って自身の読み聞かせを高めてきたのだそうです。その楽しそうなこと。

長年読み聞かせボランティアをしてきた農家の主婦の方の小六の娘さんは自分でも読み聞かせをしたいと幼稚園で読み聞かせデビュー。その前にお母さんと一緒に図書館「絵本の館」に行って二人で絵本選び、本を手にとってページをめくる度に母子が交代で声を出して読んでいる姿もよかったな。家では家族を相手に練習、お母さんからの助言。そして当日・・・・。こうして絵本の文化、読み聞かせのこころが次の世代に育っていくんだな~と思いました。

番組中で言ってました。このまちでは絵本が、読み聞かせが、「当たり前の存在としてある」と。町にすばらしい文化を育てたんだなと思います。

 

ところで、「当たり前の存在としてある」という言葉に私の中に浮かんだことがあります。聴き合って唱って生まれるハーモニーのこと。分離唱の教育で生まれるハーモニー、学校教育で耳が育った人が次々と生まれてくる。その結果としていつでもどこでも当たり前のようにハーモニー。そんなことを佐々木先生は願ったんだろうな、なんていう思い。当時先生の口から聞かれた「合唱村」、ちょうど剣淵の絵本・読み聞かせを分離唱の合唱に置き換えたような夢でした。私たちには学生時代、毎日昼休みの30分間の合唱、そして水曜夕方の1時間半、土曜午後の3時間。そんな聴き合って唱う時間が当たり前のようにありました。そういう当時当たり前だった環境も、なくなってしまって初めてその大切さに気づかされます。一緒にハモれるひとが次々と学校から生まれてきてくれたらな、とそんな願望が私の中にもあります。

高校時代に山形の高校の分離唱教育で育った方達、数年前都内での演奏会を聴いた帰りのこと、マイクロバスでの山形への岐路に退屈だろうとお酒の差し入れがあったとか。でもこの人達は山形まで唱い通したそうです。そして私たちの同窓会、次々と第二の人生の年を迎える私たちもまた「集まればハモるのがあたりまえ」なんていえないこともありません。私たちの夢も全く実現できていないわけではないのかな。

梨大演奏会記録

山梨大学合唱団第31回・32回演奏会の記録をアップしました。
30回と同様に演奏会パンフレットもPDFファイルでご覧ください。
以下のリンクです。

第31th定演   山梨大学合唱団第31回定期演奏会のページです
第32th定演   山梨大学合唱団第32回定期演奏会のページです

10月の合唱

今回はちょっと早めに到着。すでに先月に引き続き名古屋のHさんも到着しており楽譜を開いていました。私たちが加わって女声4人、男声2人で唱い始めました(すでに唱っていたのかもしれませんが)、「聖木曜日のレスポンソリウム」。私が卒業して4年目の演奏会のメインディッシュの曲目、一度唱ってみたかった。

「すすきさん、唱ったことありますか?」
「ないよ」
「じゃ、テナーなし、バス2人で」

と、テナーなしの合唱です。でも厚いハーモニーが感じられる曲、いいな。

やがて人もそろって練習に入りました。今回はS:5、A:4、T:4、B:3という編成。まずは分離唱、そしていつものように讃美歌。

しずけきいのりの
ガリラヤの湖畔
主よこころみ
神ともにいまして
しずけきかわの
かいぬしわが主よ
ゆうひはかくれて
やさしくともをむかえよ
こころのおごとに
ひとたびは死にしみも
むくいをのぞまで
みたまなるきよきかみ

続けて、

すすき
背くらべ
赤い靴
よしきり
光のお宮
われは幼く
空しく老いぬ

休憩時間には男声合唱2曲、

今は若き子
Adoramus te

練習後半は、

渓川したいて
からたちの花
はるかに
ひばり
うぐいす
緑の森よ
アヴェ・ヴェルム・コルプス
グロリア
森の教会堂

以上で練習を終えました。
練習終了後もよく讃美歌を唱うのですが、今回は実力派Hさんがいましたので普段とはちょっと違う曲目を。まずは彼がくるとのことで用意されていた楽譜で、彼が学生時代ソロを唱ったロシア民謡「バルカンの星の下に」。その後も次々と滅多に唱わない曲に挑戦しました。

うつくしき
ロッホローモンド
夕の鐘
中国地方の子守歌
島原の子守唄
お山の細道
げんげ花
今様
赤とんぼ
坊やお眠り

それから讃美歌を3曲ほど唱ってこの日を終えました。何曲かは私も全く初めて、でも唱ったことのない曲も新鮮な味わいでまた楽しめます。「小山の細道」なんか気に入ってしまいました。
今回練習時間内に唱った曲は28曲。こういうふうに小曲とはいいながら次々と多くの曲を唱う、通常の合唱団とはかなり趣が違うんでしょうね。私も学生時代の最初、佐々木先生がみえる以前は普通の合唱を唱っていたのですが、かつてどんな練習形態だったのか思い出せません。でもこんなふうにいろいろな曲を味わえる私たちの合唱、楽しいんですよね。